ヨガと仏教
『ヨーガスートラ』の生まれるより数世紀前のことですが、仏教を開いたお釈迦さま。
お釈迦さまは、インドのシャカ族の王子で、出家して修行したのですが、ヨガの行者だったといわれています。
考えてみれば自然のことですね。
菩提樹の下で瞑想していたときに悟りを開いたのは有名な話です。

座禅を組んで瞑想するといったら禅です。
禅宗の始祖とされている達磨という人がいます。
実在の人物か疑わしい面もあるようですが、伝えられているところによると、インド出身の達磨は5世紀か6世紀ごろ中国に行きます。
そして、お釈迦さまのように悟りを開くには、お釈迦さまのやったようにするのがよいだろうと考え、少林寺で9年もの間、壁に向かって座禅を続けたのです。
『ヨーガスートラ』の八則のひとつにディヤーナとかジャーナなどと呼ばれる段階があり、瞑想を意味します。
そして、中国では禅那という文字があてられ、やがて略されて禅になりました。
もっとも、実際に仏教のひとつの思想としてしっかり結びつくのは、達磨が中国へ行って、中国の哲学と交わってからのことですが、ヨガと仏教が結びついているひとつの例といえるでしょう。
